怖いメタボの合併症

メタボリックシンドロームとは肥満の判断基準5項目の内、3項目以上当てはまる場合にメタボと診断されます。 メタボ自体は病名ではありませんが、メタボと判断されると糖尿病や高血圧などの疾病を引き起こしやすくなります。 また、この疾病が原因で死亡リスクの高い脳卒中・心血管疾患・ガンといった合併症が発病してしまう事があります。

脳卒中

脳卒中は脳の血管が詰まったり、破れることで引き起こされます。 血管が詰まった状態の事を脳梗塞、そして、血管が破れた状態の事を脳出血あるいはくも膜下出血と呼びます。 どちらの脳疾患も体をコントロールしている脳にダメージを与えてしまいます。 脳梗塞になった場合は、詰まった血管の先にある細胞には酸素や栄養分が行き届かないことになります。 その結果、その細胞がダ メージを受け、手足のしびれなどの麻痺や記憶力の低下などの認知症、舌のもつれなどの言語障害などの症状がでます。 脳梗塞の場合は発見が早ければ回復が可能です。

心血管疾患

心血管疾患には狭心症と心筋梗塞があります。 狭心症とは心臓の筋肉に酸素を送っている冠動脈にプラークと言う脂肪・コレステロールと血液中のマクロファージが固まったものが付着して起こります。 心筋が酸欠状態となるため、胸の痛みや圧迫感を感じます。 一般的には一過性の症状ですが慢性化すると心臓の筋肉が壊死をしてしまって心筋梗塞となります。 心筋梗塞は動脈の血管が硬くなり、血液の通り道が狭くなる動脈硬化によって引き起こされることが多いです。 心筋梗塞になると、胸の強い痛みが長時間継続をします。 心臓の疾患のため血圧や脈拍に異常を引き起こし、症状が重い場合は、意識がなくなることもあります。

ガン

メタボになると肝臓ガンになりやすくなると言われています。 一般的に肝臓ガンは過度の飲酒によりアルコール性肝炎、あるいはC型肝炎が原因であることが多いです。 ですが、メタボで内臓に脂肪が蓄積をされると肝臓に脂肪が貯まり肝脂肪となります。 この肝脂肪が引き金となって肝臓ガンを引き起こしやすくなるようです。

このようにメタボは日本人の3大死亡要因と直結をしています。 メタボと診断された場合には、単なる肥満と考えるのではなくこのような怖い病気になるリスクが高まるという事を自覚しましょう。

【関連サイト】
厚生労働省
国民皆保険制度により、日本人はすべからく国民健康保険に加入することが義務付けられています。 国民健康保険に加入していれば、病院で医療を受けた際に医療費給付を受けることができます。